人の上に立つということ その10

職務上やむを得ない事情があるとはいっても、やはり部下を叱りつけたときには、お互いに気まずい思いを味わうものですよね。


叱る、叱られるというのは、基本的にネガティブな行為ですから、そのまま放っておくと信頼関係にひびが生じる恐れがあります。


上司のほうはともかく、部下のほうは多少なりとも心に傷を負っているでしょう。


友達や家族とケンカをしたときも同じですが、叱ったときは何よりもフォローが大切です。


上司のほうは、その部下に期待しているからこそ叱り方もきつくなるような面があります。


初めから期待していない相手がミスを犯しても、そんなに激しい言葉は出てこないもの。


でも、部下のほうはそんな上司の真意を感じ取っているとは限りません。

人の上に立つということ その9

叱られた後の「ひと言」に部下は救われるのです。


上司と部下はフラットな関係であるべきですが、それぞれ仕事上の役割を持っている以上、友達関係とは違います。


ただ仲良くベタベタしたつきあいをするのが、「フラット」なのではありません。


上下関係を意識せず、お互いの役割を尊重してつきあっていくのが、フラットな関係というものでしょう。


したがって、部下をリードしていくためには、時には相手を叱りつけることも上司の役割となります。


自分が「上」だと思って威張り散らすのは論外ですが、部下やセクション全体の将来を考えると、厳しく叱らざるを得ない場面というのは必ずあるものです。


彼自身、かつてはいわゆる「瞬間湯沸かし器」でした。


腹に据えかねることがあると、見境なく怒鳴りつけてしまう。


だから、ほかの会社の部長に向かって「アサヒのバッジをつけろ!」と雷を落としてしまうという失敗もあったわけです。

人の上に立つということ その8

考えてみれば、まったく好奇心を持ち合わせていない人間が、毎日会社に通ってくるとはとても思えません。


それ以前に、就職試験を受けようという気にもならないでしょう。


いくつかの会社を受験したにせよ、星の数ほどある企業の中から、ある会社を選んだということは、そこが何らかの形で本人の好奇心を刺激したからにほかなりません。


すべての社員は、その好奇心を満たすために会社に足を運び、仕事をするのです。


無関心なように見えても、必ず何かに関心を持っている。


上司は、そこを見逃してはいけません。


部下が持っているささやかな好奇心をすくい取って、それを大きく膨らませてあげるのが、上司の役目です。


それが「自分らしさ」を発揮させてあげるということであり、部下が育つ環境を作るということなのではないでしょうか。

人の上に立つということ その7

前回の続きですが、中には、「キミがいま、いちばん興味を持ってるものは何だ」と訊いたときに、「そんな漠然としたことを訊かれても困ります」などと答える若者もいるでしょう。


あまり愉快な返答ではありませんが、それだけでも相手が理屈っぽい人間だということはわかります。


それが理解できただけでも、一つの収穫だと言えないこともありません。


また、好奇心の対象が一つではなく、いろいろな分野に向いているらしいということも想像がつくでしょう。


そういうことも含めて、好奇心に関する対話というのは、コミュニケーションの第一歩となるものなのです。


ともあれ重要なのは、好奇心のない人間はいないということ。


ですから、「好奇心のない人間は伸びない」ではなく、「ほんのわずかでも、好奇心さえ持っていれば誰にでも伸びる可能性がある」とポジティブに考えるべきでしょう。

人の上に立つということ その6

相手の好奇心のありかを知ることは、そのまま相手を知ることでもあるわけです。


フラットな人間関係を築く上でも、そういう形で部下とコミュニケーションを図るのは有益でしょう。


誰でも、自分が好奇心を持っていることについて話すのは嬉しいものです。


それを積極的に聞いてくれる上司に、部下は親近感や信頼を寄せるのではないでしょうか。


なにも、仕事と直接関わりのある話である必要はありません。


映画が好きだと言うなら、どんな映画が面白かったか訊けばいい。


どうしてそれが面白かったのか、どんなところに感動したのか、そういうことを語り合っているうちに、相手の人間性や価値観などは自然とわかってくるものです。

人の上に立つということ その5

たとえば、やや好奇心に欠けるタイプの部下がいれば、相手がもっと好奇心を持てるような環境作りを考えなければいけません。


その場合、相手がわずかな好奇心をどういう方面に向けているのか知っておく必要があります。


それがわかれば、どういう課題を与えれば刺激になり、意欲をもって仕事に臨めるかといったことを、相手の身になって考えることができるわけです。


また、上司と部下の関係に限らず、他人とのつきあいを深めていこうと思ったら、相手の好奇心がどういうものかを知りたいと思うのが当然でしょう。


いわば「好奇心に対する好奇心」が、人間同士のコミュニケーションを豊かにするのです。


自分が興味を持っていることに関心を示してくれない相手とは、長くつきあっていくことができません。

人の上に立つということ その4

一時、何に対しても無関心で無感動な若者が増えてきた、と言われたことがありました。


要するに好奇心に欠けるということなのでしょうが、そういう若者にも友達の一人や二人はいるものです。


どんなに無関心・無感動でも、他人とつきあえるということは最低限の好奇心を持っている証拠ではないでしょうか。


多少なりとも誰もが好奇心を持っているのがわかっているなら、部下が好奇心を持っているかどうか見てもしようがない、と思う人もいるでしょう。


しかし、彼が部下の好奇心をチェツクするのは、その有無を確認することだけが目的ではありません。

人の上に立つということ その3

ちょっと無理ではないかと思えるような難しい仕事に手を出したがるのも、好奇心の現れだと思えば否定することはできません。


もちろん、何でもやらせればいいというものではありませんが、その姿勢は大いに評価するべきでしょう。


むろん、趣味を持っている、自分なりのアイデアを出す、新聞や雑誌によく目を通すといったことも、好奇心の賜物。


そうやって見ていくと、まったく好奇心を持たずに生きている人間など一人もいないということがわかります。


それが旺盛な人と少ない人という違いはありますが、「好奇心ゼロ」という人はまずいない。


人間という生き物は、好奇心なしでは一日たりとも生きていけないのです。

はしけ運送について(^o^)ノ

はしけ運送の作業範囲は、積み荷の場合、指定された物積み場で貨物の積み込みが終わって、はしけの蓋をかける状態になったときから、本船の船側に到着して、はしけの蓋をあけ終わり、本船起重機のフックをかけられる状態になるまでの作業で、揚げ荷の場合は本船起重機によって、はしけに降ろされた貨物のフックが取りはずされたときより、指定された物揚げ場に到着して、はしけの蓋をあけ終わり、荷揚げの可能な状態になるまでの作業をさします。


沿岸荷役作業は港湾で、船舶やはしけで運送されてきた貨物を、上屋やその他の荷さばき場へ搬入したり、船舶やはしけで運送する貨物を荷さばき場から搬出したり、荷さばき場で荷さばきしたり保管したり、はしけから貨物を取り降ろしたり、はしけに貨物を積み込んだりする物流 サービスのことです。

人の上に立つということ その2

仕事を楽しめなければ、能力が高まらないのは当たり前。


ですから彼はいままで、新しい部下と出会ったときには、相手が旺盛な好奇心の持ち主であるかどうかを見るようにしてきました。


人間の好奇心は、日常のささいな行動や言動にも現れます。


たとえば、上司に対して仕事に関する質問をよくするのも、好奇心の一種でしょう。


好奇心に欠ける人は、少々わからないことがあっても「まあ、いいや」と人の話を黙って聞いているだけです。


ですから、上司を質問責めにする部下をうるさく思ってはいけません。


「理解力が低い」などと文句を言うのはもってのほか。


その好奇心が、その人のエネルギーになっているのだと肯定的に受け止めるべきです。

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